アイロンの移り変わり

2011年9月9日

  民俗展示室2「愛媛のくらし」では8月25日に展示替えを行いました。

 展示ケースでは「アイロン」の移り変わりがわかる資料が並んでいます。

 「里のいえ」近くの展示ケースで見ることが出来るのが「鏝(こて)」と「火のし」です。

 手前の鏝は、三角の形の部分を、火鉢などの中に入れて、直接熱くして使います。温度の調節が難しいのですが、裁縫の時に、布のしわをとったり、カタをつけるのに役に立ちました。

 奥の火のしは、丸い穴の中に炭を入れて、底を熱くして使いました。底が平らになっていて、布の上に置き、熱と重みで衣類のしわをとります。

 

 次に登場するのが「炭火アイロン」です。

 炭火用アイロンは、中にいれる炭火の量で温度を調節することができます。また、下に並んだ小さな穴から空気が入り、煙突からガスがぬけるため、長い間使うことができるようになりました。

 このように上ぶたを開けて、中に炭を入れて使います。

 

 

 ずっしりと重い炭火アイロン、内部はこのようになっています。

 道具の形が変わっても、しわを取るには熱と重さが大切であることがわかるアイロンの移り変わりです。

 民俗展示室2でご覧になることができます。ご来館お待ちしております。